羊飼いのジンプリツィスムス(最も間抜けな者)は、戦争を避けて森に篭もりますが、その後総督に気に入られて宮廷の道化となります。それは彼が、様々な事柄の真相を、正直になんでも言ってしまうからでした……。
ハルトマンは、第3帝国時代に「退廃芸術作曲家」とされ、迫害されています。この作品では、宮廷社会の暴力がテーマとなっていますが、ここで彼はナチス時代の暗喩を描いていると言えます。題材となったのは、1669年の『ジンブリツィウス・トイチュの冒険』ですが、この作品は30年戦争の影響で生まれたものでした。ハルトマンは、30年代にこの素材を発見し、戦争の脅威をアレゴリー的に作品に取り入れています。
ゼンパー2
カール・アマデウス・ハルトマン/全3幕
プレミエ: 2011年10月21日
演出: マンフレート・ヴァイス
Bühnenbild/衣装: オカリナ・ペーター
照明: マルコ・ディーツェル
合唱: Christof Bauer
ドラマトゥルギー: ノラ・シュミット