
今シーズンドレスデン国立歌劇場は、2012年10月27日に逝去した作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの特集を行います。その内容は、オペラ、コンサートから新作の振付作品まで多岐に渡ります。
本特集のオープニングを飾るのが、1976年にコヴェント・ガーデンで初演され、いまも今日的なテーマを失っていない戦争ドラマ《われわれは川に来た》(台本:エドワード・ボンド)のドレスデン初演です。ヘンツェの作品の中でももっとも政治色が濃いと言われ、戦争や圧政に対する反対の立場を彼は明らかにしています。しかし上演頻度は稀で、最近では2001年にハンブルクで上演されたのが最後です。約100もの役柄が50人以上の歌手によって演じられ、オーケストラは3つの場所から(一部客席にせり出して)音を奏でます。2010年『オーパンヴェルト』誌によって年間最優秀舞台美術家に選ばれたレベッカ・リングストが舞台美術を担当。演出はエリザベート・シュテップラー。プレミエ上演は2012年9月13日です。
2010年にドレスデン国立歌劇場で改訂版が初演された、ヘンツェの最後のオペラ»Gisela! oder: Die merk- und denkwürdigen Wege des Glücks«が、2012年9月19日と28日に再上演されます。
ゼンパーオーパー・バレエでは、元フランクフルト・バレエ団のヘレン・ピケットとニューヨークのウースター・グループが、ヘンツェの《宮廷歌手ローザ・シルバーの歌の財布》の振付作品として、《ベッラ・フィグーラ》を2012年10月27日に初演します。
2012年9月29日と30日には、キューバの黒人奴隷のドラマチックな生涯を描いた《エル・シマロン》の客演公演がゼンパー2にて行われます。また2012年9月12日には、ヘンツェと縁の深い演出家のミヒャエル・カルステンが、アクセル・ケーラー(歌手、演出家)、エリック・ニールセン(指揮者)、ミロスラフ・ズルンカ(作曲家)をゲストに迎え、「今日における同時代オペラ」というテーマで討論を行います。この模様はラジオ収録され、9月15日22時にMDR Figaroで放送されます。
クリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏会でもヘンツェの作品が取り上げられます(2012年9月27日、10月14〜16日、11月24日、2013年5月15日と21日。及びザルツブルク・イースター音楽祭における2013年3月26日、30日、4月1日の演奏会にて)。
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェとドレスデン
1961年以来、ヘンツェの作品はドレスデン・シュターツカペレの演奏会で取り上げられてきました。1966年には、作曲家自身の指揮によりヘンツェの交響曲第5番が旧東ドイツで初演。オペラでは、1967年に《若き貴族》、1989年に《ウンディーネ》、1992年に《トリスタン》、1997年に《バッカスの巫女》、2002年に《ヤツガシラと息子の愛の勝利》が上演されています。
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